
| 報告書番号 | AA2013-4-1 | 
|---|---|
| 発生年月日 | 2011年10月03日 | 
| 発生場所 | 神奈川県愛甲郡清川村 | 
| 航空機種類 | 回転翼機 | 
| 事故等種別の分類 (Occurrence Category) | EXTERNAL LOAD RELATED OCCURRENCES | 
| 飛行の段階 (Phase of Flight) | EN ROUTE | 
| 人の死傷 | 死亡:負傷 | 
| 航空機区分 | 回転翼航空機 | 
| 型式 | ユーロコプター式AS350B3型 | 
| 登録記号 | JA508A | 
| 運航者 | 東邦航空株式会社 | 
| 事故等種類 | 操縦不能による墜落 | 
| 報告書(PDF) | 公表 | 
| 公表年月日 | 2013年04月26日 | 
| 概要 | 東邦航空株式会社所属ユーロコプター式AS350B3型JA508Aは、平成23年10月3日(月)、資材搬送作業のため神奈川県愛甲郡清川村の唐沢場外離着陸場を離陸したが、飛行中に機体を損傷し、12時17分ごろ、同村にある長者屋敷キャンプ場に墜落した。 同機には、機長及び機上誘導員の計2名が搭乗していたが、機長は死亡し、機上誘導員は重傷を負った。 同機は大破し、火災が発生した。 | 
| 原因 | 本事故は、同機が、吊り索をテールローターに接触させ、尾部を損傷するとともにテールローター推力を喪失したが、飛行規程に従ったできる限り早い緊急着陸をすることなく不時着場を探している間に、尾部の損傷が拡大して、垂直安定板を含む尾部が破断したため、操縦不能となって墜落したものと考えられる。 同機の吊り索がテールローターに接触したことについては、バックミラーで吊り索の状況をよく確認しないまま速度が過大になるとともに飛行経路を下方に修正した際に荷重倍数が減少したため吊り索先端部と尾部との間隔が減少したこと、及びバラスト量の不足で吊り索先端部の動きが不安定となっていたことが関与した可能性が考えられる。 飛行規程に従ったできる限り早い緊急着陸をしなかったことについては、事前に適当な不時着場を選定するとともにこの状況ではどこに緊急着陸するかという心積もりを持って飛行していなかったこと、及び機体の損傷が拡大して操縦不能に至ることを予期せずに飛行を続けていたことによるものと考えられる。 | 
| 死傷者数 | 1名死亡(機長)、1名重傷(機上誘導員) | 
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