報告書番号 | AI2012-3-1 |
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発生年月日 | 2011年05月10日 |
発生場所 | 福岡空港の北西3キロメートル付近 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY INCURSION ATM/CNS |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
APPROACH TAXI |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボンバルディア式DHC-8-402型(日本エアコミューター)、ボーイング式767-300型(全日本空輸) |
登録記号 | JA844C-JA602A |
運航者 | 日本エアコミューター株式会社、全日本空輸株式会社 |
事故等種類 | 使用中滑走路誤進入 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2012年04月27日 |
概要 | 日本エアコミューター株式会社所属ボンバルディア式DHC‐8‐402型JA844Cは、平成23年5月10日(火)11時59分ごろ、同社の定期3626便として、管制官から着陸許可を受け福岡空港に進入中であった。一方、全日本空輸株式会社所属ボーイング式767‐300型JA602Aは、同社の定期487便として離陸許可を受け、誘導路E2を経由して滑走路16に進入した。JA844Cは管制官に着陸許可を確認し、管制官は同機に復行を指示した。 JA844Cには、機長ほか乗務員3名、乗客75名の計79名が、JA602Aには、機長ほか乗務員7名、乗客121名の計129名が搭乗していたが、両機とも負傷者及び機体の損傷はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、タワーから着陸許可を受けたA機(到着機)が福岡空港へ進入中、タワーがB機(出発機)に対して離陸許可を発出し、B機が滑走路へ進入したため、既に着陸許可を受けていたA機が同じ滑走路に着陸を試みる状況となったことにより発生したものと推定される。 タワーが既にA機に対して着陸許可を発出していたにもかかわらず、B機に対して離陸許可を発出したのは、タワーがA機の存在を失念したことによるものと考えられる。 タワーがA機の存在を失念したのは、ファイナルにおける視程が悪かったにもかかわらず、BDによる確認を確実に行わなかったことによるものと考えられる。また、滑走路点検のタイミングが気になっていたこと、A機に着陸許可を出した後、B機と交信を開始するまでに少し時間が空いたことにより注意力が低下したことが、これに関与したものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |