報告書番号 | AI2012-1-2 |
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発生年月日 | 2010年10月26日 |
発生場所 | 北海道旭川市の東約30km、高度約6,800ft |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
ATM/CNS |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
APPROACH |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボーイング式737-800型 |
登録記号 | JA55AN |
運航者 | エアーニッポン株式会社 |
事故等種類 | 緊急操作(地上接近) |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2012年01月27日 |
概要 | エアーニッポン株式会社所属ボーイング式737-800型JA55ANは、運送の共同引き受けをしていた全日本空輸株式会社の定期325便として、平成22年10月26日(火)、中部国際空港を離陸し、目的地である旭川空港付近上空を管制官の指示により降下中、北海道旭川市の東約30km、高度約6,800ft付近において対地接近警報装置の警報が作動し、緊急操作を行った後、14時05分旭川空港に着陸した。 同機には、機長ほか乗務員5名、乗客51名の計57名が搭乗していたが、負傷者はいなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、A機が目的地である旭川空港付近を管制官の指示により降下中、地表面に接近したため、EGPWSの警報が作動し、当該警報に従い運航乗務員が緊急操作を行ったことにより発生したものと推定される。 A機が地表面に接近したのは、管制官がMVAを確認することを失念し、MVAより下の高度へ降下させたこと、A機の運航乗務員が東側の山岳地帯へ誘導されているとの認識がありながら、管制官の降下指示に対して明確な確認を行わなかったことによるものと考えられる。 管制官がMVAを確認することを失念したのは、待機しているB機との間隔を設定することに意識が向いていたことによるものと考えられる。 運航乗務員が管制官に対して明確な確認を行わなかったのは、機長が管制官はMVAを適用していると思っていたこと、副操縦士がVSDを使用して山岳地帯への接近を認識していながら機長へ助言を行わなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | 意見 |
情報提供 | |
動画(WMV) |