報告書番号 | RI2008-2 |
---|---|
発生年月日 | 2006年03月11日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 大井町線 大井町駅構内[東京都品川区] |
事業者区分 | 大手民鉄 |
事業者名 | 東京急行電鉄株式会社 |
事故等種類 | 車両障害 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 東京都 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年03月28日 |
概要 | 東京急行電鉄株式会社の大井町線大井町駅発二子玉川駅行き5両編成の下り第109運行第101列車は、平成18年3月11日(土)、大井町駅を定刻(10時51分)より3分遅れて10時54分に出発したが、出発後約170m走行し速度約50㎞/hに達したときに、右側(前後左右は、列車が大井町駅から二子玉川駅へ向かう方向を基準とする。)複数の旅客用乗降口の扉が一時的に開いた。列車の運転士は、運転士知らせ灯が消灯したため、直ちに非常ブレーキを使用して列車を停止させた。# 列車には乗客約200名が乗車していたが、旅客用乗降口の扉が開いていることによる乗客の転落はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、本件栓受内部に水が封じ込められた環境で発生した接触片間のイオンマイグレーションが進展して、2線接触片と111線接触片間が短絡し、そこから電流が流入したため、本件列車において走行中に戸閉電磁弁が動作して右側全てのドアが開いたことによるものと推定される。 本件栓受内部に水が封じ込められたことについては、結露によるものではないものと考えられ、本件栓受の気密性に異常は認められなかったことから、過去の本件栓受の蓋が完全に閉じられていない時期に水が侵入し、後に蓋が閉じられたことによる可能性が考えられるが、その具体的な経緯については明らかにすることができなかっ た。 2線から111線への流入電流により、走行中に戸閉電磁弁が動作してドアが開いたことについては、走行中にドアが開くことを防止するためのバイパス回路において、戸安切放SW接点の接触抵抗が増加していたことによる可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |