報告書番号 | RA2007-6-1 |
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発生年月日 | 2006年01月22日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 有馬線 有馬口駅構内[兵庫県神戸市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 神戸電鉄株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 兵庫県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2007年09月28日 |
概要 | 神戸電鉄株式会社の有馬線有馬口駅発鈴蘭台駅行き4両編成の上り回送第12160列車は、平成18年1月22日(日)、ワンマン運転で有馬口駅4番線を定刻(12時24分)に出発した。列車の運転士は、有馬口駅4番線出発位置から約53m先の有馬口第一踏切道を通過直後に激しい動揺を感じたため、非常ブレーキを使用し、同踏切道から約65m行き過ぎ停止した。 列車は、1両目及び3両目(車両は前から数え、前後左右は列車進行方向を基準とする。)の後台車全2軸が右へ脱線し、下り線を支障した。 列車には、運転士1名のみが乗車していたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、本件分岐器右トングレール先端付近において、本件列車の1両目及び3両目の後台車第1軸右車輪が次のことのため、右基本レール上に乗り上がり右へ脱線し、両台車の第2軸が第1軸に追随して右へ脱線したことによるものと考えられる。 (1) 本件列車が分岐線側から本件分岐器へ進入しポイント部を通過する際、本件分岐器の平面性変位により第1軸右車輪の輪重が減少したこと。 (2) 本件列車が右トングレールから右基本レールに乗り移る際に、第1軸右車輪に衝撃的な横圧が生じたことに加え、車輪が転削直後の状態に近く車輪・レール間の摩擦係数が通常より増大したことにより、転向横圧に相当する横圧が増加したこと。 (3) 右トングレールの約2°の入射角により、第1軸右車輪に大きなアタック角が生じたこと及び車輪が転削直後の状態に近く車輪・レール間の摩擦係数が通常より増大したことが脱線係数の限界値を低下させる側へ作用したこと。 なお、本件分岐器右トングレール先端付近の右基本レール頭部軌間内側面の摩耗形 状が、第1軸右車輪の乗り上がりに関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |