報告書番号 | 2002-1 |
---|---|
発生年月日 | 2001年12月27日 |
発生場所 | 富山県富山市の北西約75㎞の日本海上空 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | エアバス・インダストリー式A320-200型 |
登録記号 | JA8947 |
運航者 | 全日本空輸株式会社 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年09月27日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第10号に規定された、「航空機内の気圧の異常な低下」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 全日本空輸株式会社所属エアバス・インダストリー式A320-200型JA8947(以下「同機」という。)は、平成13年12月27日(木)、同社の定期465便として、11時20分に新潟空港を離陸し、那覇空港に向けて富山市北西約75㎞の日本海上空をフライトレベル350で巡航中であったが、11時45分ごろ、客室の気圧が低下した。このため、同機は緊急降下を実施し、目的地を大阪国際空港に変更して、12時25分、同空港に着陸した。同機には、機長ほか乗員5名及び乗客49名計55名が搭乗していたが、乗客及び乗員に負傷者はいなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、セーフティ・バルブの交換後、初めて35,000ftの高度を飛行した際、セーフティ・バルブのゲートが設定値よりも低い差圧でオープンし、その状態が継続したため、客室内の圧力が低下したことによるものと推定される。 セーフティ・バルブのゲートが設定値以下の圧力でオープンし、その状態が継続したことについては、同バルブの製造時における、ステム・アセンブリの不具合の内在及び不適切なシム調整の相互作用によるものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |