JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2014-6
発生年月日 2013年01月03日
事故等種類 死傷等
事故等名 遊漁船Lake Flower釣り客負傷
発生場所 山梨県山中湖村山中湖  山梨県忍野村所在の大平山二等三角点から真方位228°2,180m付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 遊漁船
総トン数 5~20t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年06月27日
概要  遊漁船Lake Flowerは、船長ほか2人が乗り組み、釣り客26人を乗せて山梨県山中湖村山中湖の釣り場において、錨泊して旅客室で釣り客がわかさぎを釣り中、平成25年1月3日(木)07時55分ごろ釣り客1人が一酸化炭素中毒となり、続いて釣り客2人が一酸化炭素中毒になった。
原因  本事故は、本船が、山中湖の釣り場において、錨泊して旅客室で釣り客がわかさぎを釣り中、船外機から水中に排出された排気に含まれる一酸化炭素が、本件空間に滞留していたため、本件空間から旅客室床の蓋の開いた釣りホールを通じて旅客室に流入し、釣り客B、釣り客C及び釣り客Eが、吸引して一酸化炭素中毒になったことにより発生したものと考えられる。
 一酸化炭素が本件空間に滞留していたのは、船外機を後進運転した際、水中に排出された排気が、水流と共に船首方の水面下の各舷の船体にある本件隙間に流れ込み、本件空間に浮上したことによるものと考えられる。
 一酸化炭素が、本件空間から旅客室床の蓋の開いた釣りホールを通じて旅客室に流入したのは、空気より軽い気体(対空気比重は0.967)であることによるものと考えられる。
死傷者数 負傷:3人(釣り客)
勧告・意見
情報提供 国土交通省への情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。