JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2012-6
発生年月日 2010年06月09日
事故等種類 乗揚
事故等名 交通船フレッシュありかわ乗揚
発生場所 長崎県西海市江ノ島北西方沖の魚瀬  西海市所在の丸田港南防波堤灯台から真方位315°2.6海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 旅客船
総トン数 5~20t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2012年06月29日
概要  交通船フレッシュありかわは、船長1人が乗り組み、乗客1人を乗せ、長崎県佐世保市佐世保港を出港し、西海市金頭瀬北方沖を同県新上五島町有川港へ向けて西進中、平成22年6月9日(水)13時37分ごろ江ノ島北西方の魚瀬に乗り揚げた。
 フレッシュありかわは、乗客及び船長が負傷し、船底部に破口を伴う凹損、プロペラ軸及びプロペラ翼に曲損等を生じた。
原因  本事故は、本船が、江ノ島北北西方にある金頭瀬北方沖を手動操舵で西進中、単独で操船中の船長が居眠りに陥ったため、舵が左にとられて左回頭しながら魚瀬に向けて航行し、同瀬に乗り揚げたことにより発生したものと考えられる。
 船長が、居眠りに陥ったのは、風邪気味で少しだるさを感じていたこと、操舵室の室温が30℃以上となっていたこと、操縦席に腰を掛けた状態で単調な操船が続き、金頭瀬北方沖を通過して針路の微調整を行ったことで緊張感が薄れたこと、概半日リズムによる眠気の生じやすい時間帯であったことなどが複合したことによる可能性があると考えられる。
死傷者数 負傷:2人(船長及び乗客)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。