JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2014-1
発生年月日 2012年01月11日
事故等種類 死傷等
事故等名 貨物船GUANG DA乗組員死亡
発生場所 千葉県千葉港葛南区 千葉港葛南市川灯台から真方位095°2.6海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡
船舶種類 貨物船
総トン数 1600~3000t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年01月31日
概要  貨物船GUANG DAは、船長ほか11人が乗り組み、千葉県千葉港葛南区京葉食品コンビナート南バースに着岸作業中、平成24年1月11日07時08分ごろ、船首楼甲板に設置されたスタンドローラが甲板から外れ、外れたスタンドローラ又は係船索が同甲板にいた甲板員に当たり、甲板員が死亡した。
原因  本事故は、本船が千葉港の本件バースに着岸作業中、本件船長が船尾を岸壁に接近させようとして機関を後進にかけ、岸壁に係止した本件ラインに張力が掛かった際、本件ラインを掛けた本件スタンドローラが甲板から外れたため、甲板員Aに本件スタンドローラ又は本件ラインが当たったことにより発生したものと考えられる。
 本件スタンドローラが甲板から外れたのは、ダブリングプレート周縁溶接部にぜい性破壊が生じ、本件ラインの破断荷重以下の荷重でダブリングプレート周縁溶接部が破断したことによるものと考えられる。
 A社が、本件スタンドローラについて、本件船級協会による検査及び承認を受けておらず、船舶管理を適切に行っていなかったことは、本事故の発生に関与した可能性があると考えられる。
死傷者数 死亡:1人(甲板員)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。