報告書番号 | AA2017-9-1 |
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発生年月日 | 2016年02月23日 |
発生場所 | 新千歳空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
EVACUATION FIRE/SMOKE (NON-IMPACT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
STANDING |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボーイング式737-800型 |
登録記号 | JA322J |
運航者 | 日本航空株式会社 (法人番号 7010701007666) |
事故等種類 | 非常脱出時の乗客負傷 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2017年12月21日 |
概要 | 日本航空株式会社所属ボーイング式737-800型JA322Jは、平成28年2月23日(火)、同社の定期3512便として新千歳空港から福岡空港に向け出発するため、駐機場からプッシュバック後、誘導路上で地上走行の待機を行っていたところ、急な降雪に見舞われ、機体の防除雪氷作業を実施するため指定された駐機場へ向かうこととした。同機は、更に降雪が激しくなったため移動中の誘導路上にて停止していたところ、機内において異臭及び煙が発生し、その後、第2エンジン(右側)後部に炎が確認されたため、15時10分ごろ、誘導路T2上で脱出スライドにより非常脱出を行った。 同機には、機長ほか乗務員5名及び乗客159名計165名が搭乗していたが、この非常脱出の際に乗客1名が重傷、乗客2名が軽傷を負った。 同機に損傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、激しい降雪に伴う地上走行待機中に、機内において異臭及び煙が発生し、その後、第2エンジン後部の炎が継続したことから、同機が非常脱出を行った際、脱出スライドで降下した乗客が腰から着地し、重傷を負ったことによるものと考えられる。 機内において異臭及び煙が発生したこと及び第2エンジン後部の炎が継続したことについては、急激な天候悪化により強い降雪(Heavy Snow)となり、ファンブレード及び低圧圧縮機に着氷したため、エンジン内部にエンジンオイルが漏れ、そのオイルが霧状となって機内に流入したこと、及び漏れ出たエンジンオイルがテールパイプに溜まり、発火したことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 1名重傷(乗客)、2名軽傷(乗客) |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |