JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 AA2016-10-1
発生年月日 2015年08月28日
発生場所 粟国空港
航空機種類 飛行機
事故等種別の分類
(Occurrence Category)
RUNWAY EXCURSION
飛行の段階
(Phase of Flight)
LANDING
人の死傷 負傷
航空機区分 小型機
型式 バイキング式DHC-6-400型
登録記号 JA201D
運航者 第一航空株式会社
事故等種類 着陸時の滑走路逸脱による機体損傷
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2016年12月15日
概要  第一航空株式会社所属バイキング式DHC-6-400型JA201Dは、平成27年8月28日(金)、08時55分ごろ、旅客輸送のため粟国空港に着陸した際、滑走路を逸脱し、空港外周の柵等に衝突して機体を損傷した。
 同機には、機長ほか乗務員1名及び乗客12名(うち、同社職員1名を含む。)の計14名が搭乗しており、うち乗務員1名及び乗客10名が軽傷を負った。
 同機は中破したが、火災は発生しなかった。
原因  本事故は、同機が着陸した際、操縦業務を担当するPFであった副操縦士が、接地後に偏向を始めた機体を適切に制御できなかったため、滑走路を逸脱して空港外周の柵に衝突し、機体を損傷したことによるものと推定される。
 接地後に機体が偏向を始めたことについては、PFがチェックリストを失念し、操縦以外の業務等を担当するPMであった機長が適切なモニター及び必要な指摘を行わなかったため、前輪が右側に偏向した状態で接地したことによるものと考えられる。
 PFが接地後に偏向を始めた機体を適切に制御できなかったことについては、同機の航空機システムに関する知識が不十分であったため、偏向を始めた状況をよく理解できなかったことによる可能性が考えられる。またこれには、機長の不測の事態発生時の対処が不十分であったことが関与した可能性が考えられる。
 PFの知識が不十分で偏向を始めた状況をよく理解できなかったことについては、同社が路線訓練に先立って行うべき座学及び知識の定着に関する訓練の効果の確認が適切に行われていなかったことによるものと考えられる。
死傷者数 11名軽傷(乗務員1名及び乗客10名)
勧告・意見 勧告
情報提供
動画(WMV)
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると、「勧告・意見」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。
    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。