JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 2003-1
発生年月日 2002年01月10日
発生場所 三重県安芸郡三郷村
航空機種類 回転翼機
事故等種別の分類
(Occurrence Category)
LOSS OF CONTROL-INFLIGHT
飛行の段階
(Phase of Flight)
TAKEOFF
人の死傷 負傷
航空機区分 回転翼航空機
型式 川崎式BK117B-2型(回転翼航空機)
登録記号 JA6715
運航者 新日本ヘリコプター株式会社
事故等種類
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2003年01月31日
概要  新日本ヘリコプター株式会社所属川崎式BK117B-2型JA6715は、平成14年1月10日(木)、送電線設備の撮影飛行のため、13時53分ごろ、三重県安芸郡美里村の中勢場外離着陸場から離陸するため、ホバリングに移行した直後、右旋転が始まって機首方位がホバリング開始時と反対の方向を向いたころから旋転速度が速くなり、機首下げ及び右バンクの姿勢で激しく接地し、機体を損傷した。
 同機には、機長ほか同乗者3名計4名が搭乗していたが、全員が軽傷を負った。
 同機は中破したが、火災は発生しなかった。
原因  本事故は、同機が、離陸するため、ホバリングに移行した直後、右旋転が始まって機長が旋転を止めようとしたものの、機首方位がホバリング開始時と反対の方向を向いたころから旋転速度が速くなり、機長が接地させようとしたが、機体の姿勢制御が困難となったため、機首下げ及び右バンクの姿勢で旋転速度のあるまま激しく接地し、機体を損傷したことによるものと推定される。
 なお、同機がホバリング後、機体の姿勢制御が困難となったことについては、機長が失念により、ホバリング開始前にニュートラル・ホルダーをサイクリック・スティックから外さないまま飛行したことによる可能性が高いと考えられる。
 一方、機長の口述どおり、飛行前にニュートラル・ホルダーは外されていたとすれば、テール・ローターがメイン・ローターの渦及び風の影響を受けたことにより、テール・ローターの効果が低下する状況に陥ったこと等による可能性も考えられる。
死傷者数
勧告・意見
情報提供
動画(WMV)
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