報告書番号 | 2002-9 |
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発生年月日 | 2002年01月06日 |
発生場所 | 長野県大町市鹿島槍ケ岳 |
航空機種類 | 回転翼機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
LOW ALTITUDE OPERATIONS EXTERNAL LOAD RELATED OCCURRENCES |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
MANEUVERING |
人の死傷 | 死亡 |
航空機区分 | 回転翼航空機 |
型式 | アエロスパシアル式SA315BアルウェットⅢ型 |
登録記号 | JA9826 |
運航者 | 東邦航空株式会社 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年11月29日 |
概要 | 東邦航空株式会社所属アエロスパシアル式SA315BアルウェットⅢ型JA9826は、平成14年1月6日(日)、遭難者救助のため、12時10分ごろ、長野県大町市大字平地籍北アルプス鹿島槍ヶ岳北峰東尾根一ノ沢ノ頭から遭難者4名及び救助隊員1名を救助用ネットでつり上げ直後、当該ネットに同乗していた救助隊員1名が転落し、死亡した。 |
原因 | 本事故は、同機が救助活動中、遭難者を収容したネットに救助隊員Aが乗り込んでネットを浮揚させた時、ネットが圧雪部の段差に当たり、中にいた人員が大きな衝撃を受けたため、救助隊員Aが逆さ宙づりとなり、ネットから雪面に落下し死亡したことによるものと推定される。 なお、本事故には以下の要因が関与したものと推定される。 (1) 救助隊員Aが安全確保のための作業手順を実施せず、自分の安全を十分確保しないまま、同機につり上げを開始させたこと。 (2) 航空機側で、救助隊員Aの状況について安全確認が十分実施できなかったこと。 (3) 同機が垂直上昇操作中、ネットがヘリコプターのカーゴ・フックの直下からずれたため振り子運動が生起し、圧雪部北側の段差に当たり、ネットに大きな衝撃を与えたこと。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
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