報告書番号 | 2003-5 |
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発生年月日 | 2000年11月27日 |
発生場所 | 三重県鈴鹿市柳町 |
航空機種類 | 回転翼機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT) LOSS OF CONTROL-INFLIGHT |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
航空機区分 | 回転翼航空機 |
型式 | 三菱式MH2000型 |
登録記号 | none |
運航者 | 三菱重工業株式会社 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年09月26日 |
概要 | 三菱重工業株式会社所属三菱式MH2000型製造番号1001(無線局呼出符号JQ6003)は、平成12年11月27日(月)、試験飛行のため、機長、同乗操縦士及び計測員等4名の計6名が搭乗して14時21分ごろ名古屋空港を離陸した。 その後同機は、試験飛行空域付近で試験飛行中、テール・ローター・ブレードが飛散して操縦が困難となり、14時40分ごろ三重県鈴鹿市柳町の水田に不時着しようとして墜落した。 同機が墜落した際、機長は死亡し、同乗者5名全員が重傷を負った。 同機は、大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が試験飛行中にNo.10TRBストラップが疲労により破断したことを発端として、10枚のTRBからなるダクテッド・ファン部の主要な部分を失い、T/Rによるヨー・コントロール機能を喪失して操縦が困難となったため、制御できない急激な右旋転に陥って墜落し、機体を大破するとともに、機長及び同乗者が死傷したことによるものと推定される。 No.10TRBストラップが疲労により破断したことについては、複合材製のTRBの開発に際して、限界使用時間を設定する際の荷重や温度環境の条件選定が適切でなかったため、疲労が予想よりも早く進展したこと、並びに同機は試験専用機であって量産機よりも過酷な使用条件であったが、TRBに対する点検項目の設定及び点検の間隔が適切でなかったこと等のため、疲労の進展に気付かないまま使用されたことが関与したものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |