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   北九州市門司区部埼から下関市六連島までの約15海里の関門海峡。前号(No.36平成19年4月発行)で,関門海峡東部の早鞆(はやとも)瀬戸を取り上 げましたので,今回は,関門海峡西部海域を紹介します。
この関門海峡西部海域では,彦島南方を迂回する大瀬戸から六連島東方に至る関門航路と砂津,戸畑,若松,関門第2の各航路とが接続しており,航行には十分 な注意が必要です。
六連島周辺では,平成8年に東方海域に関門航路が延長され,平成14年には拡幅されましたが,屈曲していて3,000トン以上の大型船には操船が難しいこ とから,平成17年より関門第2航路北口北方海域の通航路を浚渫する工事が10年計画で行われています。
また,平成17年7月から関門海峡海上交通センター(関門マーチス)でAIS(船舶自動識別システム)搭載船舶に対する航行支援システムの運用を開始して います。 
関門海峡東部海域での海難発生状況 
 巌流島以東の関門航路及びその付近海域で発生した衝突・乗揚海難で,平成14〜18年の5年間に海難審判で裁決のあったものは,衝突が10件・20隻, 乗揚が4件・4隻で,衝突船舶20 隻のうち,実に6割に当たる12隻が外国船となっています。
 発生地点別では,早鞆瀬戸で衝突4件・乗揚2件,巌流島北東方の航路屈曲部付近で衝突2件・乗揚2件が発生しています。また,関門海峡東口の部埼沖で は,衝突が4件発生していますが,平成13年9月に関門航路が部埼沖まで延長されて以降は,航路延長部分での衝突は発生していません。






 
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