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P号
:コンテナ船(パナマ共和国籍)4,393トン 全長114m 乗組員15人(国籍 韓国13人,フィリピン2人)
コンテナ1,691トン 和歌山下津港→韓国光陽港
(水先人なし)
船長
:国籍 韓国 61歳 海上経験40年
G号
:ケミカルタンカー(パナマ共和国籍) 3,868トン 全長104m 乗組員20人(国籍 韓国10人,ベトナム10人)
スチレンモノマー等4,748トン 水島港→台湾高雄港
(水先人なし)
船長
:国籍 韓国 58歳
発生日時場所:平成14年3月7日02時27分 来島海峡西水道
気象海象:晴 風力3 西風 上げ潮中央期 南流4.5ノット
海難の概要
http://www.mlit.go.jp/maia/04saiketsu/16nen/hiroshima/hs1605/16hs013yaku.htm
(本海難の裁決書)
夜間,来島海峡航路西水道を,速力の遅い第三船,G号,P号の順で北上中,P号は,左舷船首の第三船と右舷船首のG号との間を追い越すことにした。P号は,先航する両船との船間距離を保持せずに西水道での追い越しを続け,第三船を注視していたので,自船の進路がG号の進路とわずかに交差していることに気付かないままG号に接近し,一方,G号は,後方から接近するP号を視認したものの,左舷側を無難に追い越していくものと思って警告信号を行わず進行中,衝突した。
西水道では,がまん,がまん
夜間は,どの船もレーダーを使用していますが,どうしても先航船の船尾灯を見てその動静と接近状況を判断することが多くなり,
進路の交差に気付かなかったり,目測での距離感を間違えたりすることがあります。
また,西水道では,逆潮のため通過時間が長くなり,航路幅が狭くて潮流が速いため大きな避航動作がとりにくいなど,追越し船にとって,「他船を確実に追い越し,十分に遠ざかるまでその進路を避ける。」ことは容易なことではありません。
西水道では,できる限り追い越し関係にならないよう,船間距離を保持して安全航行に努めましょう。
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