JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2009-3
発生年月日 2008年02月19日
事故等種類 火災
事故等名 漁船明神丸火災
発生場所 山口県防府市野島地先所在の周防野島灯台から真方位314°1,800m付近
管轄部署 門司事務所
人の死傷
船舶種類 漁船
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2009年03月27日
概要  漁船明神丸は、船長1人が乗り組み、山口県防府市野島漁港を出港し、同市三田尻中関港に向け野島西方海域を航行中、平成20年2月19日00時30分ごろ、突然機関室から爆発音とともに火災が発生した。
 同船は船体水線上が全焼したが、死傷者はなかった。
原因  本事故は、本船が山口県防府市野島漁港を出港して同市三田尻中関港向け航行中、主機1番シリンダのクランピンボルトが折損し、連接棒がシリンダブロックの左舷側を突き破った際に、クランク室内のオイルミストに引火して爆発したため、機関室床上に散乱していた油に汚れたウエス等可燃物に着火し、これに伴って溶解したゴム製燃料油管から燃料油が流出し、引火して火勢が急激に増したことによって発生した可能性が考えられる。
 クランクピンボルトが折損したのは、本件整備業者によって主機が整備された際、定期的な検査を受けずに長年使用し続けて性能が低下していたトルクレンチを用い、クランクピンボルトを締め付けたことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。