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 ここでは,対象とした海難802件(1,363隻)のうち,物と人の海上輸送に重要な役割を担う,貨物船,油送船及び旅客船が関連した海難504件(609隻)に絞って分析してみました。
対象船舶609隻の内訳は,貨物船489隻,油送船79隻,旅客船41隻となっています。
このうち,旅客船1隻,油送船2隻,貨物船107隻は外国籍船で,約2割を占め,船籍国は,パナマ共和国が最も多く39隻,次いで大韓民国が21隻などとなっています。
トン数別に見ると,200〜500トンが202隻(33%)と最も多く,次いで100〜200トンが156隻(26%)となっており,500トン未満が6割以上を占めています。
また,5,000〜10,000トンが31隻(5%) ,10,000トン以上も25隻(4%)となっていて,1,000トン以上では外国籍船が日本籍船を超えています。

 対象海難504件の発生時の天候は,晴325件,曇110件,雨37件,霧31件,雪1件となっています。また,発生時の風の状況は,衝突では風力0で最も多いのに対し,乗揚,衝突(単),施設損傷では風力2で最も多く発生しています。
裁決の中で潮流について記載があったものは合計190件で,衝突では流速1ノット未満での発生割合が多いのに対し,乗揚,衝突(単),施設損傷では,流速1ノット以上での発生割合が多くなっています。

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