資 料 編
第27表 平成14年に発生した重大海難事件及び主要な海難事件
事件名 発生年月日、
時刻及び場所
事件の概要 損傷の状況等
A押船
第八天照丸
(19トン)

B被押台船
第八天照丸
(52m)

遭難
平成14年1月26日
19:14

愛媛県西宇和郡三崎町見舞埼沖
A船(乗組員3人)は、石灰石1,300トンを積載したB船を押して、大分県津久見港を発し、岡山県日比港に向け航行中沈没した。

当時の天候 雨 北の風 風力7
管轄 広島

A全損
 死亡 3人

B全損
A漁船
第三更賜丸
(78トン)

B貨物船
アイ ガー
(2,847トン)

衝突
平成14年3月31日
02:55

島根県隠岐郡西郷岬灯台から真方位139度14.0海里
A船(乗組員8人)は、操業のため鳥取県境港を発し、島根県隠岐島後沖の漁場へ向け航行中、B船(ベリーズ籍 乗組員18人)は、スクラップ2,858トンを積載して秋田県秋田船川港から中国鎮江港向け航行中、衝突した。

当時の天候 曇 南西の風 風力2
管轄 広島

A重損
負傷 3人

B全損

申立 14.10.30
言渡 15. 2.25
A遊漁船
第五庄治郎丸
(18トン)

B遊漁船
第七恒丸
(16トン)

衝突
平成14年4月19日
08:10

神奈川県大磯港西防波堤灯台から真方位227度5,700m
A船(乗組員1人、遊漁客7人)は神奈川県平塚漁港を発し、大磯港沖合で漂泊中、B船(乗組員1人、友人1人、遊漁客16人)は大磯港を発し、魚群探索中、衝突した。

当時の天候 晴 東北東の風 風力3
管轄 横浜
A重損
負傷 4人

B重損
負傷 9人

申立 14. 5.17
言渡 14. 9.13
A貨物船
眉山丸
(199トン)

B貨物船
ローズ リバー
(1,573トン)

衝突
平成14年6月5日
06:35

香川県小豆郡大角鼻灯台から真方位102度2.7海里
A船(乗組員3人)は、亜鉛鉱500トンを積載して関門港を発し、兵庫県東播磨港へ向け航行中、B船(ホンジュラス籍 乗組員8人)は、鋼材1,429トンを積載して京浜港を発し、韓国平澤港向け航行中、衝突した。

当時の天候 曇 無風
管轄 広島
A全損
死亡 2人

B重損

申立 14. 8.22
言渡 14.11.14
瀬渡船
第11さくら丸
(7.9トン)
浮消波堤衝突
平成14年6月8日
20:42

島根県浦郷港弁天防波堤灯台から真方位184度624m
本船(乗組員2人、釣り客7人)は、島根県浦郷港を発し、同県来居港に向け航行中、浦郷港内に設置された浮消波堤に衝突した。

当時の天候 曇 北の風 風力5
管轄 広島
重損
死亡 2人
負傷 7人

申立 14. 9.24
言渡 15. 2.20
貨物船
コープ ベンチャー
(36,080トン)
乗揚
平成14年7月25日
21:15

鹿児島県志布志港南防波堤灯台から真方位238度1.9海里
本船(パナマ籍 乗組員インド人4人、フィリピン人15人)は、とうもろこしを積載して、米国ニューオリンズ港を発し、志布志港で一部揚げ荷した後、志布志湾内で台風9号避難のため錨泊中、波浪により走錨して乗り揚げ、船体が折損した。

当時の天候 雨 東の風 風力11波高約10mのうねり大雨・洪水・暴風・波浪警報発表
管轄 門司
全損
死亡者4名
負傷者4名

申立 14.12.10
言渡 15. 6.17
A漁船
豊福丸
(4.9トン)

B貨物船
クムジュン スピリット
(499トン)

衝突
平成14年8月6日
17:25

福岡県筑前大島灯台から真方位302度9.7海里
A船(乗組員1人)は、博多漁港を発し、漁場で錨泊待機中、B船(韓国籍 乗組員韓国人8人)は、パラフィン・ワックス878.247トンを積載して、和歌山県下津港を発して、韓国仁川港へ向け航行中、衝突した。

当時の天候 晴 南西の風 風力4
管轄 門司
A全損
行方不明1人
B軽損

申立 14.10. 9
言渡 15. 1.16
第二審係属中
A貨物船
第二広洋丸
(462トン)

B貨物船
サン トラスト
(2,747トン)

衝突
平成14年8月8日
21:54

静岡県御前埼灯台から真方位115度2.8海里
A船(乗組員3人)は、石こう1,151トンを積載し、愛知県衣浦港を発し、千葉県木更津港に向け航行中、B船(韓国籍 乗組員13人)は、鉄屑3,398トンを積載し、静岡県田子の浦港を発し、韓国釜山港に向け航行中、衝突した。

当時の天候 晴 視界良好
管轄 横浜
A重損
B全損
死亡 6人
行方不明 2人

申立 14. 9.13
言渡 14.12.19
A漁船
生福丸
(4.92トン)

B貨物船
ヒュンガ バンコク
(8,273トン)

衝突
平成14年8月23日
02:00

山口県宇部市本山灯標から真方位252度2.6海里
A船(乗組員2人)は、漁場を発し、宇部港へ帰港中、B船(韓国籍 乗組員韓国人11人 中国人5人)は、コンテナ1,784.3トンを積載して、高知県高知港を発して、韓国蔚山港へ向け航行中、衝突した。

当時の天候 曇 東の風 風力1
管轄 門司
A重損
死亡 1人

B軽損

申立 14.11.19
言渡 15. 3.26
第二審係属中
プレジャーボート
はやぶさ
(8.69m)
転覆
平成14年9月14日
10:00

北海道サロマ湖口灯台から真方位011度1,070m
平成14本船(乗組員1人、同乗者9人)はサロマ湖沖合の釣り場から釣り場を湖内に変更するため進行中、転覆した。

当時の天候 晴 北東の風 風力2年9月14日10:00北海道サロマ湖口灯台から真方位011度1,070m
管轄 函館
重損
死亡 7人

申立 14.12.13
言渡 15. 4.21
第二審係属中
油送船
第十幸丸
(19.74トン)
沈没
平成14年9月17日
07:45

大阪港大阪灯台から真方位011度1.2海里
本船は、船長が1人で乗り組み、A重油など66キロリットルを積載し、ほぼ満載状態で大阪港大正内港を発し、途中、同港大阪区第3区協鉄輸送岸壁に寄せ、機関長を乗せて乗組員2人とし、尼崎西宮芦屋港今津真砂町に向け航行中、沈没した。

当時の天候 曇 南西の風 風力2
管轄 神戸
全損
死亡 1人

申立 14.12. 3
A漁船
第一正徳丸
(43トン)

B貨物船
シー ローズ
(2,742トン)
衝突
平成14年9月27日
00:45

石川県猿山岬灯台の北西方約34km
A船は石川県福浦港を漁場に向けて航行中、B船は北海道釧路港を発し、福井県内浦港に向けて航行中、石川県猿山岬灯台の北西方で衝突した。

当時の天候 曇 無風
管轄 神戸
A船 全損
死亡 4人

B船 軽損
自動車運搬船
フアル ヨーロッパ
(56,835トン)
乗揚
平成14年10月1日
19:00

東京都大島町竜王埼灯台から真方位136度470m
本船(バハマ籍 乗組員24人)は、自動車3,885台を積載し、台風21号避難のため、京浜港横浜区を発し、駿河湾に向かう航行中、機関が危急停止し、その後復旧したものの、圧流され乗り揚げた。

当時の天候 雨 東南東の風 風力12 波高約9mのうねり
管轄 横浜
〔重大海難〕
全損

申立 14.11. 1
旅客船
ダイヤモンド プリンセス
(2180番船)
(113,000トン)
火災
平成14年10月1日
17:19

長崎港M造船所本工場岸壁
本船は、岸壁に係留して艤装工事中、第五デッキの客室付近から出火し、約50,000u(全体の総床面積の約4割)を延焼した。

当時の天候 晴 西北西の風 風力4
管轄 長崎
重損

申立 15. 3.26
Aケミカルタンカー
栄和丸
(411トン)

B貨物船
エバー リウォード
(53,103トン)
衝突
平成14年10月5日
03:05

静岡県石廊埼灯台から真方位261度10.4海里
A船(乗組員4人)は、キシレン500トンを積載し、茨城県鹿島港を発し、名古屋港に向け航行中、B船(パナマ籍 乗組員19人)は、40フィートコンテナ2,019個、20フィートコンテナ331個を積載し、京浜港東京区を発し、静岡県清水港に向け航行中、衝突した。

当時の天候 晴 北西の風 風力4
管轄 横浜
A全損
負傷 4人

B軽損

申立 14.11.29
言渡 15. 3.28
A作業船
第二よしだ
(6.6トン)

B漁船
第六十八大林丸
(289トン)
乗組員死亡
平成14年10月23日
09:50

宮城県気仙沼港内
B船の上架作業中、乗組員がA船に移乗し、桟橋に向け移動しようとした際、乗組員が両船の間に挟まれた。

当時の天候 晴 南西の風 風力2
管轄 仙台
船体損傷なし
死亡 1人

申立 15. 2. 7
貨物船
チル ソン
(3,144トン)
乗揚
平成14年12月4日
23:45

茨城県日立港東防波堤灯台から真方位000度940m
本船(北朝鮮籍 乗組員21人)は、タイヤチップ1,224.14トンを積載し、名古屋港を発し、日立港東防波堤の東側に設けられた検疫錨地で積荷待機のため錨泊中、走錨して同防波堤東側の浅所に乗り揚げた。

当時の天候 曇 南西の風 風力5
管轄 横浜
全損

申立 15. 1.28


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       表紙     海難レポート2003概要版
メッセージ-CONTENTS-外国船の海難-最近の海難審判庁の動き-海難審判庁のしごと-裁決における海難原因-海難分析-資料編
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