第3章 裁決における海難原因 2/9
第1節 事件種類からみた海難原因
2 乗揚事件の海難原因
居眠りと船位不確認がそれぞれ4分の1を占めています
 全裁決の21%にあたる177件が乗揚事件です。その中で示された海難原因数は211原因あり、内訳は次図のとおりで、「居眠り」と「船位不確認」がそれぞれ4分の1を占めています。
乗揚事件の海難原因


 居眠りが原因とされた53隻についてみると、貨物船(24隻)と漁船(23隻)で約9割を占め、全てが単独で船橋当直中、また、このうち自動操舵装置を有する51隻全てが自動操舵で航行中に居眠りに陥り、乗り揚げが発生しています。
 また、発生時刻別にみると下図のとおりで、約7割の37隻が、22時から05時までの深夜から早朝にかけて発生しています。
居眠りによる乗揚事件の発生時刻別の状況

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       表紙     海難レポート2003概要版
メッセージ-CONTENTS-外国船の海難-最近の海難審判庁の動き-海難審判庁のしごと-裁決における海難原因-海難分析-資料編
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