報告書番号 | MA2009-1 |
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発生年月日 | 2008年04月06日 |
事故等種類 | 乗揚 |
事故等名 | 漁船20帝尊乗揚 |
発生場所 | 長崎県平戸瀬戸 広瀬灯台から真方位278°580m付近 |
管轄部署 | 長崎事務所 |
人の死傷 | |
船舶種類 | 漁船 |
総トン数 | 5~20t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2009年01月30日 |
概要 | 漁船20帝尊(でぃぞん)は、船長及び甲板員1人が乗り組み、長崎県松浦市調川(つきのかわ)港から同県佐世保市小佐々(こさざ)町に向け出港し、平戸瀬戸に向けて西行中、平成20年4月6日14時05分ごろ、平戸島東岸に乗り揚げた。 同船には、船底に小破口及び擦過傷が生じたが、死傷者はなかった。 |
原因 | 本事故は、本船が長崎県松浦市調川港から平戸瀬戸に入り、同瀬戸を南下して同県佐世保市小佐々町に向けて航行中、単独で当直中の甲板員が居眠りに陥ったため、予定された転針地点を航過して原針路のまま航行を続け、平戸島東岸に乗り揚げたことによるものと考えられる。 甲板員が居眠りに陥ったことについては、当直中に眠気は感じていなかったが、事故発生日前の2~3日間が豊漁で作業に時間がかかり、睡眠不足気味となっていたこと、自動操舵できる環境となり気が緩んだこと、いすに座って自動操舵とする居眠りに陥りやすい姿勢で当直に当たったことが関与した可能性が考えられる。 また、船長が、狭い水路である平戸瀬戸に差し掛かる前に起床することなく仮眠を続け、同瀬戸北口付近から自ら操船していなかったことも関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。