報告書番号 | MA2009-1 |
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発生年月日 | 2008年06月24日 |
事故等種類 | 衝突(単) |
事故等名 | 漁船振盛丸衝突(防波堤) |
発生場所 | 鳥取県琴浦町赤碕港 赤碕港沖防波堤灯台から真方位005°320m付近 |
管轄部署 | 広島事務所 |
人の死傷 | |
船舶種類 | 漁船 |
総トン数 | 5t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2009年01月30日 |
概要 | 漁船振盛(しんせい)丸は、船長1人が乗り組み、鳥取県琴浦町赤碕(あかさき)港内の漁場で1本釣りを行った後、同港本港地区に向けて帰航中、平成20年6月24日23時00分ごろ赤碕港第1沖防波堤に衝突した。 同船には、船首船底部両舷に長さ約2mの亀裂及び船首前端部に凹損等が生じたが、死傷者はなかった。 |
原因 | 本事故は、夜間、本船が鳥取県琴浦町赤碕港内の漁場から本港地区に帰航する際、船長が第1沖防波堤に接近していることに衝突直前まで気付かないまま進行したため、衝突回避動作をとる間もなく、同防波堤に衝突したことによるものと考えられる。 船長が第1沖防波堤に接近していることに衝突直前まで気付かなかったのは、漁場発進後、操舵室両舷側の窓から顔を出すなど、適切な見張りを行わず、機関の回転計を見ながら回転数を上げることに気を取られ、同防波堤の標識灯に気付かないまま進行したことによるものと考えられる。 船長が適切な見張りを行わなかったのは、漁場から第1沖防波堤までの距離感及び時間感覚が乏しかったこと、雨のため操舵室前面の窓からの見通しが悪かったこと、及びGPSプロッターを活用して本港地区への接近状況を確認しなかったことが、関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。