フェリー等では,単錨泊102隻,双錨泊107隻となっており,大型船は,広い海域での単錨泊が多く,中小型船は,振れ回りを小さくし係駐力を確保するため,双錨泊しているケースが多くなっています。
 内航船では,単錨泊167隻,双錨泊314隻となっており,大型船は,単・双錨泊が半々,中小型船は,2/3が双錨泊としていました。
 全体の8割に当たる532隻が機関スタンバイとしており,そのうち279隻(全体の4割)が機関を使用していました。
 しかし,それでも,機関使用中の4割が走錨しています。また,それほど風が強くならないと予想して,機関を使用していなかった411隻のうち,5%に当たる20隻(機関スタンバイなしが3隻)が走錨していました。 
 走錨船142隻は,いずれもレーダー見張りを強化するなど守錨当直を厳重に行っていましたので,走錨を早期に探知することができ,直ちに転錨するなどの措置をとったため,乗揚等の海難には至っていません。
 単錨泊では,フェリー等102隻のうち30隻(29%)が,内航船167隻のうち37隻(22%)がそれぞれ走錨しています。
 双錨泊では,フェリー等107隻のうち24隻(22%)が,内航船314隻のうち51隻(16%)がそれぞれ走錨しています。
 
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