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昨年は,観測史上最多となる10個の台風が日本に上陸し, これに伴う海難が多数発生して,35人もの乗組員(うち外国人28人)が死亡・行方不明となりました。特に,台風18号が接近する中,山口県徳山下松港沖合の笠戸島東方で錨泊中の貨物船トリ
アルディアント(6,315トン,インドネシア船籍)が走錨して乗り揚げ,乗組員20人全員が死亡・行方不明となるなど,台風に対する知識や台風避難の経験が少ない外国船の海難が目立ちました。一方で,旅客船,フェリー(以下「フェリー等」という。)や内航船は,大きな海難もなく,外国船と明暗を分けた形となりました。
海難審判庁では,海難の原因を究明してその情報を提供していますが,他方,台風を無事に凌ぎきった各船の情報も,今後の台風避難対策の参考となることから,海難情報とともに,これらの有用な情報も各船に共有していただくため,フェリー等及び内航船における台風避難の実態についてアンケート調査を行いました。その結果,871隻から回答があり,そのうち100トン以上の817隻からの回答を中間集計として取りまとめましたので,本格的な台風シーズンを前に,アンケートに回答をいただいた皆様にお届けすることにしました。
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