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夕方 釣りを終え帰航中のモーターボートが居眠りをして油送船と衝突
T丸 : 油送船 1,568トン 乗組員11人 灯油2,000キロリットル 大阪港堺泉北区→千葉港
  一等航海士(船橋当直):38歳 四級海技士(航海)免許 海上 経験20年
P号 : モーターボート 51トン 乗組員1人 同乗者5人 釣り場→尼崎西宮芦屋港のヨットハーバー
  船長:29歳 小型船舶操縦士免許(10年前に取得)
発生日時場所 : 平成18年3月5日17時30分 大阪湾(関西国際空港西方沖合)
気象海象    : 晴 無風 視界良好
死傷者    : P号同乗者1人負傷

海難の概要 http://www.mlit.go.jp/maia/04saiketsu/19nen/koube/kb1901/18kb105yaku.htm  (本 海難の裁決書)
 P号は,地ノ島南方沖合で釣りを楽しんだ後,帰航の途に就いていたが,前夜の睡眠不足で疲労を感じていた船長が,フライングブリッジの操縦席に腰掛けて 操船中,いつしか居眠りに陥った。一方,T丸は,P号のレーダー映像を認め,動静監視を続けていたが,P号が避航船なので,いずれ自船を避けるものと思 い,警告信号を行わず,直ちに衝突を避ける協力動作をとらないで進行して衝突した。

居眠り海難のパターン  眠気いすに腰掛け居眠り
 
過去の裁 決をみると,居眠り海難を起こした人のほとんどが,眠気を感じながら,いすに腰掛けたままの姿勢で操船に当たり,いつしか居眠りに陥っています。眠気を感 じたら,いすから立ち上がって体を動かすなどして下さい。
 何よりもまず,体調の管理に心がけ,疲労を感じていたり,ほかに操船を替わってくれる人がいないときは,無理に出航しない方が賢明です。



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