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T丸:貨物船 4,381トン 全長110.02m 10人乗組み 空倉 神戸港 → 徳山下松港
船長:47歳 三級海技士(航海)免許 海上経験 25年
K丸:貨物船 2,473トン 全長91.93m 14人乗組み 水砕4,500トン 福山港 → 新潟県姫川港
船長:58歳 三級海技士(航海)免許 海上経験38年
二等航海士:53歳 一級海技士(航海)免許 海上経験 30年
発生日時場所:平成14年7月4日03時24分 来島海峡西口付近
気象海象:晴 無風 上げ潮の末期 来島海峡では南流約3ノット |
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海難の概要 http://www.mlit.go.jp/maia/04saiketsu/15nen/hiroshima/hs1503/14hs132yaku.htm(本事件の裁決書)
夜間,T丸とK丸の両船が南流時の来島海峡航路を西行し,T丸がK丸を追い越す態勢のまま航路西口を出た。
間もなく,同航路西口に向かって北上船2隻と横切り関係となり,1隻は右転したものの,他の1隻がそのまま北上したため,T丸及びK丸と第3船が衝突のおそれのある態勢で接近する状況となった。しかし,T丸は,追い越しを止めずに進行し,また,K丸も第3船が右転することを期待して続航した。こうして,更に接近したとき,K丸が第3船との衝突を避けるため右転を始めたところ,右舷側を追い越していたT丸に急接近して衝突した。
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他船が多いときは前方の見張りで精一杯! |
海上交通安全法第6条で,「追越し船で汽笛を備えているものは,航路において他の船舶を追い越そうとするときは,信号を行わなければならない。」と定められています。
船舶がふくそうしているときには,前方の見張りに精一杯で,なかなか後方の見張りをする余裕がなく,追越し船に気付かずに転舵して衝突に至るケースが見受けられます。
追越しは,広い直線コースで,船間距離を十分にとって無理なく,そして,追越し信号で一声かけて!
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