海難の概要
 N丸一等航海士は,荷役関係者との応対,着岸位置の調整,荷役後の食料の買出しと,着岸中に作業が続いたため,十分な休息がとれずに疲労が蓄積していた。同航海士は,出港後,当直交替まで1時間30分しかなく,十分な睡眠時間がとれないので,1時間早く船橋当直の交替を船長に申し出て,単独の船橋当直に就いた。航海士は,関門航路を西行中,居眠りに陥ったため,航路屈曲部で転針がなされず,関門港小倉区の製鉄所護岸に衝突した。

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