平成16年に海難審判理事所が認知した海難は,5,770件(6,739隻)で,前年に比べて152件(204隻)の減少となっています。船種別にみると,貨物船が2,193隻(33%)で最も多く,次いで漁船が1,284隻(19%),油送船が607隻(9%),旅客船が582隻(9%),引船,押船,プレジャーボートの順となっています。

 外国船の海難は,156件(165隻)で,前年に比べて6隻増加しています。このうち,パナマ船が36隻(22%)で最も多く,次いで韓国船が22隻(13%),ロシア船,中国船の順となっています。特に,台風に伴う外国船の海難が目立っており,山口県笠戸島沖で錨泊中のインドネシア船が走錨して乗り揚げ,乗組員22人全員が死亡・行方不明になるという悲惨な海難も発生しています。
 また,海難に伴う死亡・行方不明者は,244人で,前年に比べて4人の増加となっています。船種別にみると,漁船が120人(49%)で最も多く,次いで貨物船が52人(21% 前年比32人増),プレジャーボートが44人(18%)の順となっています。
 
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