発生日時:平成15年9月29日07時17分 
気 象 等 :晴,北北東風(風力2),付近海域には1.8ノットの北西流
損   傷 :可変ピッチプロペラ(CPP)制御装置の電路が海水に触れて短絡し,翼角制御が不能

海難の概要
 フェリーA丸(1,296トン)は,旅客33人・車両2台を乗せ航行中,左舷主機の海水管に生じた破口から軸室に多量の海水が浸入し,航行不能となっ た。
 旅客は巡視艇に移乗して救助され,A丸は引船により曳航された。
 本件後,会社側は,腐食衰耗した海水管を取り替えるとともに,ビルジ高位警報装置を設置した。

海難原因
 機関の運転管理にあたる際,当直中における海水管系統の点検が不十分で,船尾管シール装置下方に配管された船尾管潤滑海水管の腐食衰耗が進行して破口が 生じ,海水が軸室に浸入したため,CPP制御装置の電路が海水に触れて短絡したことによる。

影響した要因 (SHELによる分析)



 
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