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平成15年に社会的反響の大きかった海難は18件(昨年比+1),23隻(昨
年比△4)で,このうち,旅客船が6隻と最も多く,次いで貨物船が5隻,漁船,プレジャーボートが各3隻等でした。船種別で最も多かった旅客船が関連した
海難は,衝突,遭難,浸水,岸壁衝突,乗揚,旅客等死傷と様々ですが,今回は,これらのうち3件について分析を行いました。
なお,旅客船には,一般旅客船やフェリーのほか,遊覧船,クルーズ船なども含んでいます。
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平成13〜15年の間に発生した旅客船関連海難は1,745件1,768隻(浮流物の接触等,軽微な事件を含む。)で,その事件種類の割合は右のようになっています。
全船種の事件種類と比較すると,岸壁などへの衝突事件(単独衝突)が突出して多く,定期運航による離着桟を繰り返す旅客船の特徴といえます。機関損傷事件の割合も若干高く,一方で,他船との衝突,乗揚の割合は低めです。 |
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同3年間に各地方海難審
判庁において裁決を行った旅客船関連海難は129件133隻で,発生件数の多かった「単独衝突」,「他船との衝突」,「機関損傷」の海難原因は以下のとお
りです。 |
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@ 単独衝突事件(25隻34原因) |
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A 他船との衝突事件(43隻53原因) |
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B 機関損傷事件(17隻25原因) |
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