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主要海難事件の審判開始の申立 |
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神戸地方海難審判理事所は,平成16年4月27日,神戸地方海難審判庁に対し,上記事件の審判開始の申立を行い,油送船船長を受審人に指定しました。 (事件の概要) 大進丸(578トン)は鋼製油送船で,和歌山県和歌山下津港を出航中,ティー アンド ケー(19トン,以下「ティー号」)はFRP製双胴型プレジャーボートで,和歌山下津港内の海南南防波堤灯台付近で錨泊中,大進丸がティー号に衝突した。大破口を生じたティー号は横倒しとなり,18人中1人が死亡,7人が重軽傷を負った。 |
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主要海難事件の裁決言渡 |
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神戸地方海難審判庁は,平成16年3月25日,上記事件の裁決を行い,「機関の運転管理にあたる際,海水管系統の点検が不十分で,船尾管シール装置下方に配管された船尾管潤滑海水管の腐食衰耗が進行して破口を生じ,海水が軸室に浸入したこと」が原因であると言い渡しました。 (事件の概要) あさかぜ丸(1,296トン)は,兵庫県の明石港と岩屋港間の定期航路に就航する旅客船兼自動車航送船で,乗客33人・車両2台を乗せ,岩屋港から明石港に向け航行中,左舷主機の送水管に破口を生じて軸室内に多量の海水が浸入し,航行不能となった。その結果,乗客は巡視艇に移乗して救助され,あさかぜ丸は引船により岩屋港に曳航された。 |
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函館地方海難審判庁は,平成16年5月17日,上記事件の裁決を行い,「機関を停止して漂泊した際,船位の確認が不十分で,圧流防止措置がとられないまま浅礁域に圧流されたこと」が原因であるとし,乗揚後,海洋汚染防止措置を講じないまま本船を放置して帰島したロシア人船長に勧告する旨言い渡しました。 (事件の概要) アールエス19−78 (89トン)は,ロシア連邦船籍の貨物船で,生うに4.4トンを載せ,国後島ユジノクリリスク港から北海道花咲港に向け航行中,推進器にロープが絡み航行不能となって漂泊した際,圧流されて納沙布岬付近の浅礁に乗り揚げ,うねりによりいったん離礁したものの,再度圧流され付近岩礁に再び乗り揚げた。同船は現在も同地点に放置されたままである。 |
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第2回日韓実務者会議の開催 |
韓国海洋安全審判院との調査協力を進めるため,海難審判理事所は,東首席理事官及び伊東国際業務室長を韓国へ派遣しました。会議は,5月11日からの2日間,ソウル市の海洋水産部庁舎にて行われ,韓国側からは,張泳俊上席調査官ら3名が出席し,これまでの相互協力の実績評価を踏まえた今後の調査協力の強化及び調査官の相互交流等について,活発な意見交換を行いました。 | |
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IMO第12回旗国小委員会(FSI12)が開催 |
IMO(国際海事機関)の第12回旗国小委員会が,平成16年3月15日から19日までの5日間,ロンドンのIMO本部で,162加盟国のうち72ヶ国及び17の非政府組織の代表が集まって開催されました。 主要議題の一つである「海難統計と調査」を担当する当庁からは,伊東調査官及び松浦理事官が,日本代表団の一員として出席しました。「海難統計と調査」については,ワーキンググループが設置され,海難分析コレスポンデンスグループの海難調査報告書に記載されたリコメンデーションの検討,事故から学ぶ教訓をIMOウェブサイトの情報として掲載するための要約案の確認などを行い,本会議(プレナリー)に報告のうえ,合意されました。 |
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![]() 本会議(プレナリー) |
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(本会議の冒頭,前週に起きたスペインの列車爆破テロに対し,議長及び各国代表からスペイン代表にお悔やみの言葉があり,全員で黙祷を捧げました。) | |
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ホームページをリニューアル |
本年4月,ホームページをリニューアルしました。 その主な内容は,約3年ぶりとなるトップページの変更,さらに2つの新コーナーを設け,「日本の重大海難」では,明治時代からの重大事件43件の海難調査,審判及び裁決の概要を,「海事社会の沿革」では,世の中の動きのほか重大海難の発生時期,当庁の動き等をそれぞれ掲載しています。 今後,皆様のご意見を参考に海難審判庁の「現在の活動内容」や「これからの目標」等を十分に表現したものとなるよう努めてまいります。 新しくなったホームページを是非ご覧ください。 ホームページアドレス:http://www.mlit.go.jp/maia/index.htm |
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