平成15〜17年の霧中海難の裁決の中から,避航操船に影響を及ぼさない広い海域において,貨物船・油送船・旅客船が,船首左右45度以内から反航して衝突に至った21件・42隻(平成15年6件,16年8件,17年7件)を抽出し,各船がどのような位置関係にあり,どの方向からどの位の距離まで接近したときに,どのような避航動作をとったかについて検証してみる。