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「レーダー見張りは行っていたので,著しく接近することを避けることができない状況となったことを認めたものの,大幅な減速又は停止しなかった」74隻がとった避航動作は,
左転17隻(23%),直進27隻(36%),右転30隻(41%)となっている。
レーダー画面上で相手船の映像が船首輝線のどちら側にあって,どちら側に転舵したかについてみると,次のとおりである。
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この74隻のうち, |
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左転した17隻(全体の23%)のうち12隻(左転船の71%)が船首輝線の右側に相手船の映像を探知しており,左側に相手船の映像を探知して左転したものは,わずか2隻(左転船の12%)だけであった。(左転の理由は次ページ参照) |
A |
直進した26隻(全体の36%)のうち半数の13隻が船首輝線の右側,12隻が左側,1隻がほぼ船首輝線上に相手船の映像を探知している。
直進した理由は,このままで無難に通過できると判断したものや少しの減速を行ったので通過できると判断したためとなっている。 |
B |
右転した30隻(全体の41%)のうち19隻(右転船の63%)が船首輝線の左側に相手船の映像を探知しており,右側に相手船の映像を探知して右転したものは,わずか5隻(右転船の同17%)だけであった。
右転した理由は,相手船と左舷を対して通過しようとしたものや通過距離を広げるためとなっている。 |
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