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視界制限状態となった際,船長が在橋していなかった船舶は,155隻中71隻(46%)と半数近くにのぼっている。そのうち,船橋当直者が船長に報告していなかったものが61隻(船長不在橋船の86%)となっており,船長自身が通常の船橋当直に組み込まれているものに多く見られる。
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一方,船長が視界制限状態となったことを知っていたものの,操船の指揮を執らなかったものが10隻あった。10隻中8隻は,船長自身が当直中に視界制限状態となったものの,次直の当直者に「見張りを厳重に」とか「十分に気を付けて」と告げただけで,自ら操船の指揮をとらずに降橋している。また,他の2隻は,報告を受けて船長が昇橋したときには,既に衝突直前で避航措置をとる暇がなかったものであった。 |
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