平成13〜17年の5年間における霧中での衝突111件のうち,貨物船,油送船及び旅客船が関連した91件・157隻について,その運航状況を検証する。

 貨物船,油送船及び旅客船157隻のトン数別では,200〜500トンが52隻(33%)と最も多く,次いで100〜200トンが29隻(18%),500〜1,000トンが24隻(15%)となっており,100〜500トンの小型の船舶が 全体の半数を占めている。
 また,5,000〜10,000トンが9隻(6%),10,000トン以上も4隻(3%)となっていて,これらの大型船も1割を占めている。
 貨物船,油送船及び旅客船の衝突相手船をトン数別にみると,100〜500トンの船舶同士の衝突が最も多く,一方で,1万トン以上の船舶同士の衝突も発生している。
 また,20トン未満の漁船や釣り客を乗せた遊漁船との衝突が11件発生しており,そのうち,3隻はレーダーの装備がない小型漁船であった。