台風14号の影響で発生した22件を事件種類別にみると、係岸・係留中の船舶や岸壁・桟橋・防波堤に衝突したものが10件と最も多く、次いで港内での船底接触が5件となっており、港内で発生した事件は全体の8割近くとなっています。
 また、船種別にみると22隻中(衝突事件において、係岸・係留中等で台風の影響を受けていない船舶を除く。)、貨物船が8隻で全体の3割強を占めており、その他では旅客船が4隻、漁船が3隻となっています。
 気象・海象状況の影響による海難発生の原因をみると「強風」の影響が14件と全体の6割強を占めており、次いで「うねり等(うねりによる“いそ波”を含む。)」、「雨」となっています。
 これら運航内容別にみると、荒天避難目的でない離・着岸作業、遊走、航行中等の「実質的な業務」中に発生したものが15隻で全体の7割を占めており、台風の影響を考慮しつつも業務等を行っている状況が伺われます。他方、荒天のため避難場所に向かう途中に港内で船底接触するなど「荒天避難のための行動」中に不幸にして発生した海難も7隻あります。
 


 

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