地方版分析集を発刊
  
 各地方海難審判庁がそれぞれ発刊していた海難分析集を一冊にまとめ,「平成16年度 地方海難審判庁 海難分析集」として発刊しました。地方版海難分析集は,各海域ごとの特色ある海難にテーマを絞って分析を行ったもので,漁船・プレジャーボートの海難から明石海峡における海難まで,様々なテーマの分析集が盛り込まれています。
 外部有識者懇談会を開催
 去る5月20日,当庁の未来のあり方について,外部有識者の知見等を参考にして検討を進めることを目的とした外部有識者懇談会(第2回)を開催しました。懇談会では『マネジメント改革の状況』及び『海難審判システムの本質』について各委員と意見交換を行いました。
 この中で,「審判を行わない事件についても,調査データを分析して,再発防止に必要な教訓等を公表することも考えるべき」など,今後業務を改善していく上で貴重なご意見をいただきました。
 この事件は,興和丸が,平成17年4月8日岡山港にて水硫化ソーダ341キロリットルを揚げ荷役後,船長が,タンククリーニングの目的で,ガスフリーやガス検知をしていないマンホール内に入ったところ,高濃度の硫化水素ガスを吸って意識不明となりました。さらに,急いで船長の救助に向かった一等航海士,機関長及び甲板長も,同ガスを吸い込んで意識不明となり,病院に搬送されましたが,船長及び機関長がガス中毒により死亡したものです。
 広島地方海難審判理事所は,平成17年5月31日,広島地方海難審判庁に対し,一等航海士を受審人に,運航管理者などを指定海難関係人にそれぞれ指定して,審判開始の申立を行いました。
 
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