海難の概要
 霧による視界制限状態において,K丸は,無資格の甲板長が単独で当直にあたり,船長に報告しなかったので,船長による操船指揮がとられなかった。K丸は,霧中信号も減速もせず,レーダーで反航するR丸を探知した際,小刻みに左転しながら西行中,一方,R丸は,船長が単独当直にあたり,霧中信号も減速もせず,レーダーで反航するK丸を探知した際,右転したので大丈夫と思って東行中,衝突した。K丸は船首部に凹損などを生じ,R丸は左舷後部に破口を生じて沈没した。
 
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