平成14〜16年の3年間に裁決された霧中での海難は,92件(衝突65件,乗揚17件,施設損傷等10件)で,濃霧シーズンの4〜7月に71件(77%)が発生しています。このうち外国船が関連したものが17件と2割近くを占め,発生海域では,瀬戸内海が35件(38%)と最も多く,次いで三陸海岸沖が12件,本州南岸が10件となっています。また,視程500m未満での発生が9割を占めていることから,視程500mが危険ラインと言えます。
 連休前半の5月1日,濃霧の中で着岸しようとしたフェリーが防波堤に衝突し,多数の乗客が負傷する事故が発生しま
した。運航管理規程を再確認し,安全確保に万全を期しましょう。
 
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