冬場の油の本格的な需要期を迎え,今回は原油,ナフサ,LPG等の運搬に従事する油送船の海難を取り上げます。
  平成13年〜15年の過去3年間に裁決した海難2,398件,3,640隻のうち,日本船籍の油送船が関連した海難は134件,137隻で全体の約4%です。
  油送船の海難では,荷役中の火災・爆発はなく(航行中の火災が1隻のみ),危険物荷役に対する乗組員の安全意識の高さや安全対策の徹底がうかがえます。
  一方で,衝突・乗揚は依然として後を絶たず,火災や爆発など二次災害につながる危険性があることから,より一層の安全運航が求められています。


瀬戸内海が62件(46%)で全体の半分を占め,次いで関東・東海沿岸が15件(11%)となっています。



 
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