海難の概要
S丸は,尻屋埼南東方の漁場において操業していたところ,空が暗くなり風が強くなったので,操業を打ち切り,帰途に就くことにした。
途中の尻屋埼北東方沖には,浅水域が広がっており,当時,同浅水域では白波が立っていたが,この程度なら通航できると考え,水深約6メートルの浅水域を航行中,波浪の打ち込みを受け,大量の海水が船内に滞留し,大傾斜して転覆した。
海難原因
浅水域を避けて,安全な海域を通航しなかったこと。
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