JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 RA2020-2-3
発生年月日 2019年06月19日
区分 鉄道
発生場所 小田原線 本厚木駅~愛甲石田駅間(複線)[神奈川県厚木市]本厚木13号踏切道(第1種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機あり、新宿駅起点47k340m付近)
事業者区分 大手民鉄
事業者名 小田急電鉄株式会社
(法人番号 1011001005060)
事故等種類 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分 第1種踏切道
人の死傷 負傷
都道府県 神奈川県
報告書(PDF) 公表説明資料
公表年月日 2020年03月26日
概要  小田急電鉄株式会社の小田原線新宿駅発小田原駅行きの下り快急客第3033列車の運転士は、令和元年6月19日(水)、本厚木駅~愛甲石田駅間を速度約100km/hで走行中、本厚木13号踏切道(第1種踏切道)内に停止している普通自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、列車は同自動車と衝突、同踏切道の73m先にある本厚木14号踏切道(第1種踏切道)で、1両目(以下、前後左右は特に断りが無い限り列車の進行方向を基準とする。)の後台車全2軸が左側に脱線した。
 この事故により、乗客1名が負傷した。
原因  本事故は、列車の接近により本厚木13号踏切道の踏切警報機が動作している状況において、普通自動車の運転者が同踏切道内に進入し、同自動車が渡りきる前に遮断かんが降下したことにより同自動車が同踏切道内に停止したところに列車が進行し、列車が同自動車と衝突したため、同踏切道から73m先にある本厚木14号踏切道で脱線したものと考えられる。
 同自動車の運転者が同踏切道の踏切警報機が動作している状況において同踏切道内に進入したことについては、同自動車で同踏切道を通行するのは初めてであったこと、同踏切道に進入しようとしたときに同自動車の障害物検知システムが警告音を発したことにより、慎重に運転することに意識が集中し、同踏切道の踏切警報機の赤色せん光灯の点滅及び警報音の鳴動に意識が向かなかった可能性が考えられる。また、同自動車が同踏切道内に停止したことについては、同自動車の運転者が自動車で遮断かんを押すと遮断かんが持ち上がり踏切から出られることを知らなかったため、同自動車を踏切に停止させていたものと認められる。
死傷者数 負傷:1名(乗客)
勧告・意見(建議)
情報提供
動画(MP4)
備考
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    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。