報告書番号 | RA2020-1-3 |
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発生年月日 | 2019年04月14日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 大鰐線 中央弘前駅~弘高下駅間[青森県弘前市]大鰐駅起点13k280m付近 |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 弘南鉄道株式会社 (法人番号 8420001010056) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 青森県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2020年02月27日 |
概要 | 弘南鉄道株式会社の大鰐線中央弘前駅発大鰐駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り34列車の運転士は、平成31年4月14日(日)、18時52分ごろ、中央弘前駅~弘高下駅間の半径160mの左曲線(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約30km/hで通過中に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 停止後に確認したところ、先頭車両の前台車第1軸が脱線していた。 列車には、乗客10名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、列車が半径160mの左曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、先頭車両の前台車第1軸の左車輪が軌間内に落下したことによるものと考えられる。 軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中の静的軌間変位が大きかったこと、まくらぎやレール締結状態の不良が連続していたため、列車走行時の横圧によるレール小返り等で軌間が動的に拡大したことによるものと考えられる。 静的軌間変位が大きかったことについては、軌間変位の整備基準値がスラックを考慮したものとなっておらず適正な値よりも大きかったことが関与しているものと考えられる。 まくらぎやレール締結状態の不良が連続していたことについては、まくらぎ検査の記録及び処置方法の不備により、まくらぎやレール締結装置の補修が不十分であったことが関与しているものと考えられる。 また、本事故の発生については、同曲線中のスラックが比較的大きかったため軌間内への脱線に対する余裕が小さくなっていたこと、平成30年6月28日に運輸安全委員会が軌間拡大による列車脱線事故の防止を目的に発出した意見に対応した対策の実施が十分でなかったことが関与しているものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |