報告書番号 | RA2019-3-1 |
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発生年月日 | 2018年02月24日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 石勝線 トマム駅構内[北海道勇払郡占冠村] |
事業者区分 | 貨物鉄道 |
事業者名 | 日本貨物鉄道株式会社 (法人番号 7011001068366) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 北海道 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2019年04月25日 |
概要 | 平成30年2月24日、3時55分ごろ、除雪のために出動していた北海道旅客鉄道株式会社の排雪モータカーが石勝線トマム駅下り本線に到着した際、同モータカーに乗車していた保線係員は、輸送指令から同駅の分岐器が不転換であるとの連絡を受けた。このため、保線係員が分岐器を確認したところ、列車が脱線して走行した痕跡を発見した。 脱線した列車を特定するため、当該箇所を通過した列車の車輪を確認したところ、排雪モータカーが走行する2本前の列車である日本貨物鉄道株式会社の札幌貨物ターミナル駅発帯広貨物駅行き高速貨第2077列車の3両目前台車第1軸の車輪に脱線して走行した痕跡を発見した。同列車は、平成30年2月24日、2時09分ごろ、同駅を速度約49km/hで通過していた。 また、その後の調査により、同駅の分岐器付近において列車が復線した痕跡が確認された。 同列車には運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、列車が駅構内の直線区間を通過中、線路上に多くの氷雪が堆積していた箇所において、3両目前台車第1軸の右車輪のフランジが右レールを乗り越えて脱線したことにより発生し、その後、脱線した状態で通過した分岐器内で復線したものと考えられる。 列車の3両目前台車第1軸が脱線したことについては、3両目前台車の側ばりが線路に堆積していた氷雪により押し上げられた状態になるとともに、フランジウェー付近にあった硬い氷雪により車輪フランジが持ち上がったことによる可能性があると考えられる。 脱線の発生箇所付近の線路上に多くの氷雪が堆積していたことについては、本事故発生の前日の降雪量及び積雪量が多かったこと、及び本事故発生の6日前以降に現場付近の線路の除雪が行われていなかったことが関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |