報告書番号 | RA2018-4-1 |
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発生年月日 | 2017年05月22日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | わたらせ渓谷線 花輪駅~水沼駅間(単線)[群馬県桐生市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | わたらせ渓谷鐵道株式会社 (法人番号 1070001016756) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 群馬県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2018年06月28日 |
概要 | わたらせ渓谷鐵道株式会社わたらせ渓谷線間藤駅発桐生駅行き3両編成の上り第試9792D列車(電気・軌道総合検測車)の運転士は、平成29年5月22日(月)、14時59分ごろ、花輪駅~水沼駅間の半径160mの右曲線(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約36km/hで通過した直後に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 停車後に確認したところ、2両目の前台車全軸が左へ脱線していた。 列車には、乗務員、施設担当者等7名が乗車していたが、負傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、列車(電気・軌道総合検測車)が半径160mの右曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、2両目前台車第1軸の右車輪が軌間内に落下し、軌間を広げながら走行した後、左車輪のフランジが左レール(外軌)に乗り上がり、左に脱輪したことによるものと考えられる。 軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中で、まくらぎやレール締結装置の不良が連続していたことにより、列車走行時の横圧によるレール小返り等で軌間が拡大したことによるものと考えられる。 なお、脱線に至るような大きな軌間の拡大が発生したことについては、定期検査等でまくらぎ及びレール締結装置の連続した不良による軌間変位の拡大に対する危険性を十分に把握できず、それに応じた軌道整備が行われていなかったこと、また、本事故発生直前に軌道検測車で測定された軌間変位が著大であったにもかかわらず、適切な運転規制や軌道整備が行われなかったことが関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | 本事故に関連して国土交通大臣に提出した意見(軌間拡大による列車脱線事故の防止に係る意見について) |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |