報告書番号 | RA2017-5-3 |
---|---|
発生年月日 | 2017年01月24日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 伯備線 豪渓駅構内[岡山県総社市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 西日本旅客鉄道株式会社 (法人番号 1120001059675) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 岡山県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2017年07月27日 |
概要 | 西日本旅客鉄道株式会社の伯備線岡山駅発備中高梁駅行きの下り電第1825M列車の運転士は、平成29年1月24日(火)、豪渓駅を定刻(11時14分)に出発したところ、前方(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)右側にある上り線の分岐器付近で炎が上がっていることを認めたため、所定停止位置から約15m進行した位置で列車を停止させ、車掌及び輸送指令と打合せを行い、消火活動に向かった。 消火活動を終えて、輸送指令及び車掌と打合せを行った後に、車掌の出発合図を受けて再出発したところ、その直後に非常ブレーキが動作して約7m進行した位置で再び停止した。 その後、車掌から状況の連絡を受け、降車して車両を確認したところ、3両目の前台車第2軸が右側に脱線していた。 この事故による負傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、運転士が消火活動のために列車を離れた際、車掌が列車の3両目の前台車第2軸左車輪に手歯止めを装着し、運転再開前に撤去することを失念したため、出発した列車の同車輪が手歯止めに乗り上げたことにより、3両目の前台車第2軸が右側に脱線したものと推定される。 車掌が手歯止めを装着したことについては、運転士から転動防止についての依頼を受けた際に、過去の経験から自らの職務範囲にはない手歯止めの装着に考えを至らせたこと、また、運転再開前に撤去を失念したことについては、消火活動終了後の運転士との打合せ過程において、早期の運転再開に注意が向いたことのそれぞれが関与したものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |