報告書番号 | RI2015-3-1 |
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発生年月日 | 2015年05月17日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 函館線 八雲駅構内[北海道二海郡八雲町] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 北海道旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | その他 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 北海道 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2015年12月17日 |
概要 | 平成27年5月17日(日)、北海道旅客鉄道株式会社の札幌駅発上野駅行き14両編成の上り臨特急客第8008列車(臨時寝台特急北斗星号)の本務車掌は、八雲駅を定刻(19時51分)に出発した後、車内巡回をしていたところ、4両目デッキの左側(車両は機関車を除いて前から数え、前後左右は列車進行方向を基準とする。)の旅客用乗降口の扉がほぼ全開状態となっていることを認めたため、すぐに手で閉扉した。 本務車掌から報告を受けた輸送指令は、列車の運転士に対し、落部駅に臨時停車するように指示をした。 列車には、乗客166名、乗務員3名(運転士、本務車掌、補助車掌)及び食堂車乗務スタッフ5名が乗車していたが、転落等による負傷者はいなかった。 なお、上り臨特急客第8008列車に運用された車両(客車12両)は、東日本旅客鉄道株式会社の所属である。 |
原因 | 本重大インシデントは、列車が八雲駅出発時において、本務車掌が左側の旅客用乗降口の扉を閉扉操作した後、4両目左側旅客用乗降口の扉が閉じていなかったにもかかわらず、このことに気付かずに列車運転士に対し出発合図を送り列車を出発させたため、扉が開いた状態で走行したことにより発生したものと推定される。 本務車掌が扉が閉じていないことに気付かずに列車運転士に対し出発合図を送ったことについては、本務車掌が、乗降口の扉の閉扉操作をした後、車側灯及び5両目車掌室内に設置してある全閉扉表示灯の双方を十分に確認しなかったことによると推定される。 なお、4両目左側旅客用乗降口の扉が閉じていなかったことについては、車体台枠構体のさびによって扉下の下レールが下レール座ごと浮き上がり、扉下面と下レール座との隙間が狭くなったため、扉を閉扉した際に、全開位置から僅かに閉じた位置で下レールに引っ掛かったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |