報告書番号 | RA2015-5-1 |
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発生年月日 | 2014年06月21日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 指宿枕崎線 薩摩今和泉駅~生見駅間(単線)[鹿児島県指宿市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 九州旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 鹿児島県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2015年07月30日 |
概要 | 九州旅客鉄道株式会社の指宿枕崎線指宿駅発鹿児島中央駅行き2両編成ワンマン運転の上り特通気第3072D列車は、平成26年6月21日(土)、薩摩今和泉駅を定刻(11時06分)に通過した。その後列車の運転士は、速度約50km/hで力行運転中、約60m先に線路内を支障している木があるのを認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は木及び土砂に乗り上げて脱線した。 その後の調査の結果、1両目の前台車全2軸が右側(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)に脱線していた。なお、1両目後台車及び2両目の輪軸は脱線していなかった。 列車には、乗客44名及び乗務員3名(運転士1名、客室乗務員2名)が乗車しており、乗客16名(重傷3名、軽傷13名)及び客室乗務員2名(軽傷2名)が負傷した。 |
原因 | 本事故は、線路左側の切土斜面が崩壊したため、線路内に木及び土砂が流入し、列車が木に衝突するとともに木及び堆積した土砂に乗り上げて脱線したことにより発生したものと推定される。 斜面が崩壊したのは、崩壊した斜面の地形、地質の状況に加えて、当該箇所は切土斜面における地山の経年劣化により力学的な緩みが進行し、斜面の安定度が限界に近い状態であったところに、最大時雨量39mm、連続降雨量100mmの降雨により土の重量が増加したことによる可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:18名(乗客16名及び客室乗務員2名) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |