報告書番号 | RA2013-9-1 |
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発生年月日 | 2012年12月15日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 肥薩線 瀬戸石駅~海路駅間(単線)[熊本県葦北郡芦北町] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 九州旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 熊本県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2013年12月20日 |
概要 | 九州旅客鉄道株式会社の熊本駅発人吉駅行きの2両編成下り特急第1083D列車(特急くまがわ3号)は、平成24年12月15日(土)、ワンマン運転で瀬戸石駅を定刻(12時34分)に通過した。列車の運転士は、列車が高田辺トンネルを出て右カーブ(前後左右は進行方向を基準とし、車両は前から数える。)を抜けたところで約30m前方の軌間内に大きな石があるのを認め、非常ブレーキを使用したが、列車はこの石に衝突し、停止した。その後運転士が確認したところ、2両目車両の前台車第2軸が左へ脱線していた。 列車には、乗客45名と乗務員等2名が乗車していたが、死傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、本件列車が右側を山とする緩やかな右カーブを抜けてすぐの地点で、斜面から線路上に落下したと考えられる大きな石と衝突し、その後、車両床下にこの石を巻き込みながら推し進む過程で、2両目車両の前台車下部とこの石が衝突した際に、同台車の第2軸が左に脱線したものと考えられる。 この石が斜面から落下したことについては、この石の周りにあった用地外の石積みが経年変化し、この間に所有者による適切な管理も行われなかったため、風化や劣化が進み崩壊に対して抵抗力の弱い状態になっており、毎年繰り返される梅雨時期等の風雨にさらされた結果崩壊したことによると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |