報告書番号 | RA2013-6-3 |
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発生年月日 | 2012年07月28日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 上滝線 小杉駅~上堀駅間(単線)[富山県富山市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 富山地方鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 富山県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2013年07月26日 |
概要 | 富山地方鉄道株式会社の上滝線岩峅寺駅発電鉄富山駅行き2両編成の上り普通第624列車の運転士は、平成24年7月28日(土)、ワンマン運転で上堀駅に停車する際、車両に異音と衝撃を感知したため非常ブレーキを使用し、列車を直ちに停止させた。停車後に確認したところ、車両の全8軸が脱線していた。 列車には、乗客約20名及び運転士1名が乗車していたが、死傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、反向する右曲線につながる左曲線の出口側緩和曲線において、レールの横方向への変位(通り変位)が整備基準値を超え、またレール締結装置の締結力が低下していたため、列車の走行に伴う横圧の作用により軌間が拡大し、列車の内軌側の左車輪が軌間内に脱線したものと考えられる。 これらは、以下によるものと考えられる。 (1) 現場付近の線路では、事故発生2か月前のレール交換後に締結装置の締め直し管理がされなかったことから、締結装置のボルトが列車の運行に伴う横圧を繰り返し受けて緩んだこと。 (2) レール交換の時点で軌道の通り変位が整備基準値を超えていたもののそのまま運行に供され、また、その後の軌道変位に係る定期検査は事故発生の直前に行われたが測定データは未解析であったことから、現場の軌道変位の超過が是正されなかったこと。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | 勧告 |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |